
私の祖父は政友会の京橋区議会議員だったそうです。田舎の生家には犬養毅のキゴウがありました。祖母は生前、民政党の連中は何でも反対すると嫌っていました。今、読み始めた本は、戦前の政党政治の盛衰を解説した興味深いもの。犬養は岡山の大庄屋郷士の息子で慶應を出て新聞記者から登りつめた人物だそうで、反藩閥、軍縮派ですが、統帥権干犯を追究したり保護貿易主義だったり一定していません。国民党を解散して政友会に移るくらいだから、駆け引きで行動する合理主義者なのでしょう。最期もたまたま総裁だったために首班指名されて、軍部に誤解されて殺されてしまいました。祖父も、そういった合理主義者だったのでしょう。私にもその血が流れているのですかね。