
りょう東半島の攻防戦で旅順虐殺がありました。逃げ場を失った清国兵が軍服を脱いで便衣になっていたために、民間人含めて怪しい人間は逮捕殺戮されたのです。これを南京虐殺に通じる日本兵のメンタリティと見るのはいささか短絡的です。
清国兵は基本的には将軍の私兵、国民軍ではありません。戦闘と言っても斥候の衝突程度、相手の将軍、戦力を見て、勝ち目がないとみれば逃げるか投降するのがパターン。だから、戦死者は極端に少なめです。しかも、相手国日本は華夷秩序を乱す儒教でいう不忠者。日本兵が少数なら徹底的に打ちのめし、死体は凌辱、首をはね、四肢を切断、内蔵を取りだし、陰部も切りとる、というものでした。最初の国外戦争で文明国としての国際法遵守を旨とした日本軍も、古典で学んだ尊敬すべき中国像は即座に蔑視に変わり復讐心に燃えます。(だから、中国でなくシナなのですね。)後の日中戦でもこれは繰返されました。要は、近代国際法以前の戦いなのです。南京事件の場合は、袁世凱が任命した各地の土豪=将軍と違い、日本の士官学校で近代的教育を受けた蒋介石だったからこそ、捏造を含めた宣伝戦で、単細胞のアングロサクソンを丸め込んだのでした。ある意味、副大統領時代に原爆製造を知らされなかった恥の裏返しで投下を指示したトルーマンや、自身が追いやられた後発の空軍の存在証明のために東京を焼いたルメイの上を行きますね。