リクエスト


アラブ編を読んだ友人からリクエストで書いています。今度は古代ギリシャ。
ギリシャ人はバルカン半島の北から入ってきたのですって。耕地が少ないので貧困が海洋進出の引き金。地中海東岸、黒海に植民都市を築き上げます。小アジアのトロイアの戦いは神話でないとシュリ−マンが発見しました。当時の先進国エジプトから文化を吸収、BC 499-449にはサラミスの海戦などで東のペルシャの進攻を撃退しますが、その後431-404頃ポリス同士の内戦へ。マラトンの戦いは有名ですね。やがてギリシャ内でも北の辺境のマケドニアが漁夫の利で勝ち残りアレクサンドロスが334-323の間ペルシャ征服、以後部下の分割統治でペルシャ本土はセレウコス朝となり、ペルシャ支配のエジプトはプトレマイオス朝、そしてマケドニアと小アジアに分かれました。BC 148,146には新興のローマに破れてマケドニアやアカイア同盟諸国は属州に、64,30にはセレウコスのペルシャもプトレマイオスのエジプトもローマに征服されヘレニズム社会は消滅します。しかし、ギリシャ文化は地中海東岸に残り東ローマからビザンチンとして近代まで命脈を保ちました。西欧社会がオリエントの専制国家と異なることで自身の優位性を見いだす根拠はこうした古代ギリシャの興亡にあるのですね。  

Posted by benhope. at 2019年07月25日17:32