学び直し


高校の教科書を学び直すのが流行っているらしくて、「もういちど学ぶ……」というシリーズも出版されています。先日上京の折り、神保町の三省堂に行って買ってきました。もういちどシリーズはいやに高価なので、オリジナルの教科書をと思ったら意外と物足りない。いまだに情報の羅列です。もういちども、それを若干詳しくしただけで、これもツマラナイ。そうしたら、副読本をみつけました。いろいろな資料が満載です。欲しかった年表も、王朝の系統図もついています。
早速購入して毎日、興味があるところだけ拾って読んでいます。面白いですね。実質的なヤマト朝廷の始まりの倭の五王は4世紀だったのですね。継体帝の前に皇統が断絶している、といこともクリアに示されています。厩戸王は蘇我氏の系統だったので天皇になれなかったのですね。大化の改新も壬申の乱も皇統の血なまぐさい抗争だったみたい。そういう歴史観は当時まったく教えてはくれませんでした。頭の良い子供は念仏と同じで機械的に歴史の事項が記憶されてしまいますが、それがどういう意味を持つかということには無頓着みたい。(私もそうでした。)
世界史でいうとチベットも昔はしっかり独立国。たまたま清のときに包摂されていたがために譲れない主権と主張されているだけ。クリルは19世紀に平和裏に主権が認められた地域だから、北方領土どころかシュムシュまで日本領ですね。先島は琉球処分の時に米国外交官の仲介で清国領になりそうだったのですって。奄美は日本領、沖縄は独立ですって。でも、それが歴史の真実でしょうね。
書き出したらきりがないけれど、いろいろなことが、実は高校で教えられていたって、不覚でした。そのうちに地学や化学にも挑戦したいものです。  

Posted by benhope. at 2016年01月30日19:58